制度名(クレジット種類):
J-VER(環境省/経産省/農水省)
プロジェクト実施者:
高知県
プロジェクトの種類:
バイオマス燃料
プロジェクト番号:
0106
高知県木質資源エネルギー活用事業B
プロジェクトの概要
- プロジェクト名:高知県木質資源エネルギー活用事業B
- 方法論名称:化石燃料から未利用林地残材へのボイラー燃料代替
- プロジェクト事業者:住友大阪セメント株式会社 高知工場
- プロジェクト期間:2008年4月~2008年9月
本プロジェクトは、高知県須崎市にある住友大阪セメント株式会社高知工場の2号発電ボイラー燃料として使用されている石炭やオイルコークスの一部を、山に放置されている未利用林地残材(木質バイオマス)で燃料代替することにより、CO2排出削減を図るものです。削減されCO2削減量をクレジット化し販売することで、間伐費用の一部を賄い、未利用林地残材の有効活用→費用の回収→間伐の促進という森林資源が循環するシステムを構築。これにより、森林の再生へと繋げ地球温暖化防止への貢献に取り組まれています。
・背景
森林の適正な管理として実施される間伐により生産される木材。しかし、利用できない枝葉や根株は山に残されたままです。
1本の木を伐採すると約 70%は丸太材、パルプ材として出荷できますが、残りの約30%は未利用林地残材として林内に放置されます。 放置された林地残材は、林内で分解するのが通常ですが、大雨などにより河川へ流出し、 ダムに蓄積するほか、海まで流出して沿岸漁業に悪影響を与えることもしばしばありました。
・森林資源の循環
J-VER を 1t-CO2 ご購入いただくことで、山に放置されていた林地残材約 3トンを搬出することができます。高知県では、森林資源の環境価値を「森林吸収」、「排出削減」、「木材固定」と捉え、オフセット・クレジット制度に積極的に取り組んでいます。