BASE株式会社様、今だからこそのカーボン・オフセット/Susport導入企業インタビュー

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「Payment to the People, Power to the People.」を企業ミッションに掲げ、Eコマースを通じた決済・金融の民主化を実現する、BASE株式会社様に、当社Susportの導入、カーボン・オフセットのお取り組みに至った経緯をインタビューさせていただきました。

BASE株式会社:Corporate Service 皆川 将章さん
インタビュアー:Sustineri社員)

1. BASEのサステナビリティへの取組みについて

—はじめに、御社の事業概要と自己紹介をお願いします。

皆川さん:

BASE株式会社は「Payment to the People, Power to the People.」という企業ミッションを

掲げています。ペイメントを通じた個人やスモールチームのエンパワーメントに取り組み、

あらゆる人々がテクノロジーを活用して自分らしく経済活動を行える基盤を作っています。

ネットショップ作成サービス「BASE」のイメージが強いかと思いますが、それだけではなく、

誰もが簡単に決済や金融サービスにアクセスできるようにすべくプロダクトを展開している企業です。

                                出典:BASE様 統合報告書 2024

BASEには2023年3月にジョインし、以降、従業員支援やオフィス環境向上を中心とした総務ファシリティ業務、BCP等のリスク管理業務、株主総会や会議体運営等のガバナンス業務等、バックオフィス全般を広く対応しています。前職でも同様のキャリアでしたが、サステナビリティについてはBASEに入ってから初めて担当しており、昨年6月からサステナビリティ委員会の運営もリードしています。

—御社ではサステナビリティをどのように位置づけられているのでしょうか?

皆川さん:

当社は、個人やスモールチームをエンパワーメントするということにフォーカスして事業運営しており、事業を通じて、世界中の人々に対して、「平等な選択肢」を提供する企業でありたいと考えています。

そのような包摂的な事業を行うためには、社会そのものもサステナブルになっていく必要があり、その意味で当社の事業とサステナビリティは強く結びついていると考えております。このため、ESGへの貢献は、事業目的の達成のための重要なテーマの一つと位置付けています。

加えて、当社サービスのユーザー様は、個人やスモールチームの方が多くいらっしゃいます。例えばサステナビリティへの関心が高くても、ご自身だけではなかなか社会にインパクトのある取り組みをするのが難しいという方もいらっしゃいます。このため、当社が行っているGHG排出量の算定、開示、カーボン・オフセットの実施は、結果として、当社サービスを利用するユーザー様ご自身もサステナビリティの取り組みに関わることにつながります。

こうしたことから、サステナビリティに関心の高いユーザー様のご支持をいただいておりますし、私たちとしても企業として目指す方向性やその取り組みの姿勢から、当社サービスやプロダクトを選んでいただける、そのような企業でありたいと考えております。

                                出典:BASE様 統合報告書 2024


—素晴らしいお考えに感銘を受けました。皆川さんとして、初めてのサステナビリティ事業の中で、どのようにESG事業、とりわけ脱炭素の取り組みを進められたのでしょうか?

皆川さん:

入社して間もなく控えていたのが第1四半期決算対応でした。当時既にScope1-2に係るGHG排出量を開示する企業が既に多く見られましたし、当社としても同様の開示が出来るよう、なんとか間に合わせるべく動きました。最初は書籍やウェブの情報を見ながら手探りで動きましたが、当社はScope1排出がなく、幸いなことにScope2についても消費電力の計算がシンプルに行えたことからことから、ゼロベースから1か月で開示に至ることが出来ました。

—これまた素晴らしいですね…!とはいえ電力量の集計や、排出係数の確認等、ご苦労された点もあったのではないでしょうか?

皆川さん:

Scope2(電力)の算定にあたっては、入居するオフィスビルのビル管理担当者にご相談したところ、入居するオフィスビルで非化石証書の調達を行っていること、オフィスで利用している電力事業者様より算定にあたっての係数を頂けることなどを伺い、こうした情報を元に、開示に必要な情報とその裏付けとなる係数や数値をいただき、無事開示に至りました。

2. Susport導入の狙い

—Scope1-2の開示を終えた今Susportを導入されるに至った経緯をお聞かせください。

皆川さん:

Scope 3の算定、そしてカーボン・オフセットというアクションを行うべく、導入を決めました。シンプルなインターフェースで使いやすく、非常に広範囲のScope3の対象の中でも、まず取り組みやすい社員の出張・通勤の排出量計算についてもデータ入力、ファイルのアップロードだけで即時実施できる点に惹かれました。加えて、算定結果を利用し、一気通貫でオフセットというアクションもできる手軽さも選定理由です。

オフセットについては、自社で算定した後、J-クレジットプロバイダーに連絡、見積を取り、発注書を送付し、証書の文言を協議し、データで受け取り、とアナログなステップに時間を要していました。Susportではこれらがオンラインで即時実行できる、その手軽さとスピードが素晴らしいと感じています。今後利用シーンを拡大することを考えるにあたっての拡張性も選定理由の一つです。

また、算定、オフセットの履歴がリアルタイムで可視化されている点も魅力です。専門的な知見や細かなマニュアルがなくとも利用できる仕様になっており、部署内での引継ぎや利用シーンの拡大にあたっての情報共有がしやすいのも利点ですね。

3. 今後の展望        

—今後の御社事業の更なる飛躍に向けて、当社に期待することをお聞かせください。

皆川さん:

近年中にScope 3の開示が義務化される可能性もあると思います。かなりの大企業でない限り、専門部署の設置は難しく、コンサルタント企業への委託も困難かと思われるところ、そのような圧倒的多数の企業に向けて、SusportがESG推進を行うチームをサポートする脱炭素プラットフォームとして成長されることを期待しています。

Sustineriの掲げる「サステナブルな選択を日常に」という企業Purposeにも非常に共感しています。今後様々な場面で連携を深め、誰でも手軽にサステナブルかつ効果的なアクションを取ることができる、そんな形を模索できれば幸いです。

—有難うございました!

BASE株式会社 概要

所在地:〒106-6237 東京都港区六本木三丁目2番1号 住友不動産六本木グランドタワー 37F
設立日:平成24年12月11日
代表取締役CEO:鶴岡 裕太
ウェブサイト:https://binc.jp 

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